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大国間競争とアセアンモデル
―― グローバルサウスでの中国の優位

キショール・マブバニ シンガポール国立大学 アジア研究所(特別研究員)

Asia’s Third Way: How ASEAN Survives—and Thrives— Amid Great-Power Competition

Kishore Mahbubani シンガポール国立大学アジア研究所特別研究員。近著にThe Asian 21st Centuryがある。元シンガポール国連大使(1984―89、1998―04年)などを経て現職。

2023年4月号掲載論文

米中間の地政学競争を前にした東南アジア諸国連合(ASEAN)の繊細でプラグマティックなアプローチは、グローバルサウス全体からモデルとみなされつつある。グローバルサウスのほとんどの国にとって、最大の関心は経済発展であり、ASEAN同様に、北京とワシントンのどちらか一方に与することは望んでいない。ゼロサムではなく、政治的な立場の相違を超えて、すべての国と協力するプラグマティックな「ポジティブサム」のアプローチの方が、グローバルサウスでは温かく受け止められる。アメリカが、自国と似た考えをもつ政府としか協力しないのなら、ほとんどの国が異なる世界観をもつグローバルサウスからは締め出されることになる。・・・

  • アセアンモデル
  • 米中の間で
  • グローバルサウスの先導者
  • 米中とグローバルサウス

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